
避暑地に行きたいですが、県外への移動が難しい今日このごろ。
埼玉県民は耐えるしかないと思っていたところ、県内で涼スポットを見つけました!
地球温暖化の影響か、8月は私が住んでいる埼玉県は猛暑日の連続でした。
もうすぐ9月というのに、今日も36℃。
軽井沢あたりに避暑に行きたいところですが、新型コロナもあり、県外への移動は気が引けます。
かといって、名所が少ない埼玉県。
なかば諦めていたのですが、小学生の息子も楽しめる涼しい場所をみつけました。
首都圏外郭放水路、通称『地下神殿』です。
首都圏外郭放水路(地下神殿)とは
みなさんは、首都圏外郭放水路はご存知ですか?
多分、ピンと来ないという方がほとんどだと思います。
でも、次の写真は、テレビなどで見たことがある方も多いと思います。
首都圏外郭放水路はテレビや雑誌でもよく取り上げられる、治水のために作られた世界最大級の地下放水路です。
埼玉県の中川・綾瀬川流域は昔から浸水被害に悩まされていたそうです。
そこで、洪水被害を軽減することを目的に、春日部市にある倉松川などの5つの中小河川の洪水を江戸川に排水するこの施設が作られました。
5つの立杭、6.3kmのトンネル、調圧水槽、排水機場からなる巨大な施設です。

建設費+50年間の維持管理費は2,350億円と莫大ですが、50年間の被害軽減期待額は7,476億円と、抜群の投資効果を発揮する予定となっています。
実際に、すでにこの施設のおかげで何度か洪水を防げています。

息子の社会科見学と地下約50mにある施設のため涼しめるのではという親の期待のもと、行ってきました。
見学内容とアクセス
見学コースは次の3つがあります。
①迫力満点! 立坑体験コース
②深部を探る! ポンプ堪能コース
③気軽に参加できる! 地下神殿コース
日常的に行われているのは③の地下神殿コースです。
地下神殿「調圧水槽」と巨大竪穴「第1立坑」の見学を60分に凝縮したコースで、ほぼ毎日、6~7回実施されています。
定員:50名、所要時間:約60分、参加料金;一人 1,000円です。
こちらから予約できます『防災地下神殿』
時間帯さえ気にしなければ、前日でも予約できることが多いです。
放水路へは約120段の階段の上り下りがあるため、ヒールやサンダルはおすすめしません。
ところどころ水たまりがあるため、底が厚いスニーカーをおすすめします。
赤ちゃんや未就学児を連れての訪問もおすすめしません。
見学の流れと内容
見学当日は、各種手続きと移動があるため、予約時間の15分前には到着しておくことをおすすめします。
はじめに放水路の管理支所で受付を行います。
現在は、体温測定や問診票の記入など、5分程度の手続きを行います。
また、見学中(約1時間)はトイレに行けないので、トイレにも行っておいた方がいいです。

受付を行った建物から、地下に入る階段まで、200m程度あります。

私が訪れた日は、約50名が参加。
基本的に全員揃ってから地下に移動するため、遅刻しないようにしましょう。

階段を下りていくと、すぐにひんやりしてきます。
温度は一年を通して20℃前後。
少し寒いくらいです。

10分程度かけ階段を降り、「調圧水槽」に到着。
10分程度、説明を聞いた後、15分程度の自由見学となります。
調整水槽の大きさは長さ177m、幅78m、高さ18m。
幅2m、長さ7m、高さ18m、重さ約500トンの柱が59本林立しています。
この様子がパルテノン神殿を想起させることから、”防災地下神殿”と呼ばれているようです。
人と比較すると柱の大きさが分かりますね。

「第1立坑」は、深さ約70m、直径約30mあり、スペースシャトルや自由の女神像が入ってしまうほどの大きさです。

最後に5分程度の話を聞いて、終了。
また10分程度階段を上り、終了となります。
上りは結構きついです。
アクセス
首都圏外郭放水路は、埼玉県の春日部市にあります。
東武アーバンパークライン 南桜井駅から徒歩40分、春日部駅からタクシーで20分と結構行きにくいところにあります。
春日部駅(東口)や南桜井駅(北口)から路線バスも運行しているようですが、ほとんどの方が車で訪れると思います。
私は、楽天のSPUで楽天トラベルが未達成だったこともあり、レンタカーで行きました。

春日部といえばクレヨンしんちゃん
小学生の子どもと地下神殿を訪れたら、ついでに春日部市内でクレヨンしんちゃんスポットを巡るのも楽しいです。
地下神殿にもパンフレットが置いてあり、クレヨンしんちゃんに出会えるスポットが6つ紹介されていました。

息子が大好きなこともあり、ララガーデン春日部にある『嵐を呼ぶプリプリシネマスタジオ』に行きました。
クレヨンしんちゃん好きな息子は満足げでした。
ララガーデン春日部内で食事もできるので、地下神殿とセットにするのもいいかなと思います。



まとめ
近年は、地球温暖化の影響もあってか、夏の暑さがこたえます。
どこかで涼をもとめたいと思っても、新型コロナで県外移動がしずらい状況なので、埼玉県民としては行き場がなくなりがちです。
埼玉は名所がないしな~と自虐的になっていましたが、首都圏外郭放水路『地下神殿』というすごい場所がありました。
テレビで見たことはありましたが、実際行くと、迫力があります。
普段はあまり意識していませんが、このような施設を設計、建設、維持管理していただく方がいるおかげで安心して生活できているんだなと改めて思いました。
小学2年生の息子は、水たまりで遊んで、そこまでの考えには至らなかったと思いますが。
小学校高学年以上の社会科見学におすすめですよ。
● 名所が少ない埼玉にも、子ども連れで行ける避暑地がある
● 首都圏外郭放水路『地下神殿』は、子どもはもちろん、大人も楽しめ勉強になる
● 小学生の子どもと地下神殿を訪れたら、あわせてクレヨンしんちゃんスポット巡りも楽しい
子どもと楽しめる涼スポットとして、神奈川県の登戸にある藤子不二雄ミュージアムもおすすめです。
